初めての仕事は楽に終わった。
そして人魚は泡になった 〜2章〜


「カンパーイ♪」

仕事でさんざん人を殺したあとに乾杯だなんて、ばかげてる。

罪のない人の命を奪ったのに。

でも、あたしも同じだ。自分の復讐のために人を殺したのだから。

♪カンパイ」

「あ・・・シャル・・・カンパイ♪」

「なんかボーっとしてたみたいだね。大丈夫??」

「ん。平気。ちょっと酔っただけ♪」

シャルナークは人をよくみている。
能力はたいしたことないみたいだけど、その頭脳は警戒に値する・・・かな。

「へぇ〜。ってお酒弱いの?」

「う〜ん。みんなほどは強くないよ」

「じゃあウヴォーたちのところには行かないほうがいいよ。あいつらだれかれ構わず酒飲ますから」

「りょーかい♪ありがと、シャル」



クロロに突然名前を呼ばれる。
クロロとしゃべる時はいつも体が強張る。
とくに髪をオールバックにしているときは。

「なぁに?ダンチョ」

「ウヴォーがお前のこと褒めてたぞ。念もすごいが身のこなしもすごいってな。」

「そう?ウヴォーも強かったよ!破壊力がすごいし・・」

「あぁ。あいつは強化系を極めてるからな。ところで。お前は特攻の奴らじゃなくて情報処理部隊のシズク、パク、シャル、コルトピの誰かと組まないか?」

絶好のチャンスだ。始めにパクノダから始末しなきゃいけない。 他の奴と組んで殺したとしてもパクノダhに記憶をよまれたら終わりだ。

「りょーかい♪でも、どーせ団長命令だとか言って嫌だっていってもするんでしょ??」

「まぁな。」

「あっー!団長が のこと口説いてるー!!」

「やぁ!もう。シズクまで変なこといわないでよ〜」

シズクは外見ではわからないがけっこう出来上がっているようだ。まぁけっこう飲んでたし・・・

「そうよ。シズク、がこまてるね」

「ヒュー!フェイが誰かを気遣うなんて奇跡だな!!こりゃフェイの奴も・・・」

「燃えてみるか?フィンクス」

蜘蛛がこんなにもアットホームだとは・・・
仲間と笑いあうなんて思わなかった。

人気者だね」

「そんなことないよ。みんな酔っ払ってるだけだって。」

「おい!シャル!イチャつくな!!」

「うるさいな!ウヴォー!俺とは髪も金髪で同じだし瞳も蒼眼で運命なの!」

シャルに肩を抱かれた。

少し胸の鼓動が早くなった気がした

あたしも飲みすぎたみたいだ。
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