バイカラー・アメシスト*めざめ*

あの時あなたは私に好きじゃなかったのかって聞いたけれど、 本当に大好きだったんだ。

顔を見るだけで幸せだったし、「あんただけでさぁ」って言われるときはなんだか、くすぐったくて甘い気持ちになった。

もしかしたら今も総悟のことが好きなのかもしれない。

ただ愛のカタチが変わっただけ。

歪んだだけ



あたしはあの時シャワーを浴びていた

排水溝に水が流れているのを見たら、自分の中からなにかが水と一緒に流れ出るのを感じた

いや。ちがう。

自分のなかでなにかが目覚めたんだ。

きっと愛によく似ているなにかが。

あぁ。あたし愛しすぎたんだ。総悟を。

あたしは服をおざなりに着ると走った。

あたしを通り抜けていく景色は水よりも清く、空気より澄んでいるように見えた。

「総悟!!」

どうしたんでさぁ。いつもり早くないですかぃ?」

「うん。総悟にちょっと話があって。」

「なんですかぃ?こんなところで破廉恥なことはできませんぜ」

「クス。そんなじゃないよ。あ、でももう一回ぐらい抱かれててもよかったかも」

「?なんの話でさぁ。」

気持ちが昂ぶる。

今までの中で一番昂ぶる。

ソレはなにかが自分の中でせりあがってくる感じで。

「あたし、総悟と付き合うのいやになった。」

「・・・・」

「だからバイバイ」

にっこり微笑みながら総悟に別れを告げる。

「気に入らないところがあったらなおしますぜぃ」

「そんなんじゃないの。」

「じゃぁなんででさぁ。他に男でもいたんですかぃ?」 あたしの中の男はあなただけ。総悟だけだよ。総悟。

「いないよ。もういいでしょ。バイバイ」

ひとつ聞かせてくだせぇ。俺のこと好きじゃなかったんですかぃ?」

最後の質問には答えずにあたしは去った。



総悟は今でもあたしに捕らわれつづけているらしい。

あたしはきっと総悟が誰かに本気になっていたら、きっとあたしは泣いて謝って、もう一度恋人になっただろう。

ねぇ。総悟。

あなたも時々あたしを思い出していますか。

あのときのコト忘れてはいませんか?

あたしが今攘夷志士だと知ったらあなたはどんな顔をしますか

それも全てあなたを苦しめるためと知ったらどう思いますか?

あたしはこれからもあなたを苦しめ続けるよ

「行くぞ。リア」

「待ってよ。晋助」

あなたがあたしをもう一度捕まえるその日まで。







暗いー!!

ヒロイン歪みすぎ・・・。
なんだか続きがありそうなオチですねww
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送