「そんなに珍しいのか?」

「はい。現世に出るのは初めてなので珍しいものがたくさん・・・」



砂隠れ(イタチさんにつれてきてもらった)は尸魂界にはない建物がいっぱいで珍しい。

道行く人も着物ではなく、かわった格好をしている



。お前は服を買うのだろう?俺はそこらにいる。2時間したらここでもう一度会おう」



イタチさんは見慣れない術で消えてしまった。



「〜♪」



色とりどりの世界

なににも縛られなくて

好奇の視線もなく楽しい



イタチさんについてきてもらえばよかったと思ったのは少し後だった



「へー!可愛いー!ウブっぽいね」



知らない人(舐めるような視線がすっごく気持ち悪い)がいきなり手をつかんできた

外を出歩くときはいつも家の人が傍にいたためこんなことは一度もなかった



「ヒュー・・・可愛い!声も出ない?」



抵抗しなくてはとは思うのだけれど。

怖くて。怖くて。

声が出ない。

されるがままに裏道に連れていかれて

頭の中で警鐘が鳴り響く



知らない奴に抱きしめられた瞬間。

生暖かい血が体にかかった。



瞳を開けるとそこには

さっきまで私に触れていた者の死体と

瓢箪を背負った少年

紅い髪と隈に見覚えがある



昔、夢で出会った少年によく似ている



?」

「あなたは・・・夢の・・・」

・・・会いたかった」



夢で会った少年。

緋真姉様が亡くなった時にずっと慰めてくれた少年

彼が・・・何故ここに?



「があ・・・ら?」

「あぁ。ずっと。ずっと捜していた・・・」

「なんで・・・あなたが此処に・・・」



分からない。分からない

私は誰なのか

あなたは誰なのか

イタチさんもデイダラさんもサソリさんも鬼鮫さんもみんなみんな幻なのか

此処はどこなのか



「ここは俺の住んでる国だ」

「そ・・・そうですか」

「顔色が優れないな?大丈夫か?」



覗き込む瞳は昔と変わらず優しくかった

だけど

「ありがとう・・・また会おうね」

っ!」



我愛羅の叫ぶ声が聞こえたけれどかまわず走る



イタチさん。イタチさんに会わなくては。



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